[メイン] 仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 7[1,3,3] > 7 #2 (3D6) > 8[3,1,4] > 8 #3 (3D6) > 7[2,1,4] > 7 #4 (3D6) > 14[5,5,4] > 14 #5 (3D6) > 14[2,6,6] > 14
[メイン] GM : では…出航ですわ~!!!
[メイン] ソーンズ : 出航だ……!
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : あなたは自室のベッドで目を覚ます。
[メイン] GM : 窓を開けていても溶けてしまうような暑さ、忙しなく首を振る扇風機が熱風をひたすらにかき回していた。ちりん、と頭上の風鈴が音を立てる。飲みかけの麦茶が入ったグラスは汗をかいていて、テーブルの上には水たまりが出来ていた。
[メイン] GM : 暑さで鈍る頭をゆっくりと持ち上げて、あなたは眠る以前のことを思い出そうとした。
[メイン] GM : <アイデア>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 アイデア (1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャル
[メイン] ソーンズ : ほう 幸先がいいな
[メイン] GM : 自分はいつの間に眠ってしまっていたのだろう、と疑問に感じる。しかし思い出そうとしても思い出せない。きっと大したことはしていなかったのだろう。あなたはこれからのことに想いを馳せることにした。
[メイン] GM : 幸い今は長期休みである。海やプールへ遊びに行ってもいい、どこかの夏祭りに出かけるのもいいかもしれない、とにかくやりたいことはあるし、そのための時間もある。
[メイン] ソーンズ : 「…………」
[メイン] ソーンズ : 「寝ていたのか?」
[メイン] ソーンズ : 「何をやっていたんだったか…… また研究に没頭していたのか?」
[メイン]
ソーンズ :
それにしては頭の中に何のアイデアも残っていない
加えて素直にベッドの上で目覚めるとは
[メイン] ソーンズ : 「いつもなら焦げた床の上で野ざらしになっていてもおかしくないが……」
[メイン]
ソーンズ :
研究には犠牲がつきものだ 犠牲とは爆発だ
薬学の研究の結果として 部屋ではしょっちゅう爆発が起きていた
[メイン] ソーンズ : 「……まあ いい」
[メイン]
ソーンズ :
軽く身だしなみを整える
その最後に内ポケットに試験管を差し込める構造の白い上着を羽織った
[メイン] ソーンズ : 「夏が終わる前にまだ一つ仕事が残っていたな」
[メイン] GM : あなたがこれからのことに思いを馳せていると
[メイン] : 「予定時間10分前デス」と声が聞こえる。
[メイン] GM : それはあなたの部屋にいるAIスピーカー、メティスの声だ。
[メイン] GM : メティスに言われて部屋の時計を見れば、出かける時間が迫っていることに気が付く。それは友人との約束の時間かもしれないし、はたまた日用品の買い出しの時間かもしれない。
[メイン]
ソーンズ :
「…………」
メティスのスクリーンに目を向ける
[メイン]
ソーンズ :
GM、メティスとはなんだ?
俺が古くから買ったものか?
[メイン] GM : その認識で大丈夫です
[メイン]
ソーンズ :
「寝すぎたか 少し急ぎ足で出るとしよう 助かる」
一瞥して忠告を無駄にしないよう早足で玄関へ向かった
[メイン]
ソーンズ :
──”花火”。
この国では遠く失伝したという文化。かつて、俺の国では夏の祝いの日……空では色とりどりの火が花になって舞っていたらしい。
[メイン]
ソーンズ :
俺の故郷は今、黄金期を終えて少しずつ衰退しつつある。
”花火”を調剤出来れば、閉塞的な空気も変わるかもしれない。
[メイン] ソーンズ : 夏の終わりまでに成功させねばならないのだ。
[メイン] GM : 外出するため玄関へ行くと、扉の内側に見慣れない鍵がついていることに気づく。扉そのものの鍵を開けても、この見知らぬ鍵のために外へ出ることが出来ない。
[メイン] GM : ここでようやく、あなたはこの部屋に閉じ込められていることに気が付く。SANc(1/1d2+1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 (1D100<=70) > 70 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 70 → 69
[メイン]
ソーンズ :
「……うん?」
こんな鍵を付けただろうか
[メイン] ソーンズ : とりあえずガチャガチャと弄り回すがやはり開かない
[メイン] ソーンズ : 「鍵だからな 鍵なら開かないか」
[メイン]
ソーンズ :
それはそうだ
開く鍵なら付いてる意味がない
[メイン]
ソーンズ :
そして開かない鍵が内側に付いてるということは?
数テンポ遅れて結論に辿り着いた
[メイン] ソーンズ : 「閉じ込められたか……!!」
[メイン]
ソーンズ :
なぜいつの間にか鍵がかかっているのか
なぜ閉じ込められているのか
疑問は絶えないが……すべては後にしよう 約束の時間は10分後だ
[メイン] ソーンズ : 「速戦即決で行こう 俺の貴重な時間を無駄にしない為にもな」
[メイン] ソーンズ : 切り替えも早く扉を見る 来い
[メイン] GM : 扉には後から付け足したように鍵がつけられており、部屋の中からであっても扉をあけることができない。鍵には鍵穴と4桁の数字の暗証番号を入れるパネルがついている。
[メイン]
ソーンズ :
「……4桁? 鍵穴? パスワードを探せと言わんばかりだが」
挑戦的で謎解きのようだ
……寝ぼけている間に自分で鍵を付けた疑惑が浮かんできた
[メイン]
ソーンズ :
自分で鍵をかけて自分で閉じ込められていたら笑えないな
そうでないことを祈ろう
[メイン] ソーンズ : 次は靴箱の方に目を向けるとしよう
[メイン]
GM :
靴箱にはソーンズの靴しかない。
<アイデア>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 (1D100<=70) > 68 > 成功
[メイン] GM : この部屋にいるのはソーンズのみである。つまりこの鍵をかけたのは…?しかしソーンズにその覚えはない。SANc(0/1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=69 (1D100<=69) > 100 > 致命的失敗
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 69 → 68
[メイン]
ソーンズ :
「………………」
やはり……俺がかけたのか……
[メイン]
ソーンズ :
顔が青ざめてきたが認めるには早い 早いのだ
俺は笑えないアホになるのは嫌だった……
[メイン]
ソーンズ :
エリジウム……お前と同じレベルのアホになるのだけは認めたくない……!
想像の上でも白い歯を煌めかせながら笑う友人の顔を思い浮かべながら 強く思うしかなかった
[メイン]
ソーンズ :
「……さて 状況は分かった
最悪の状況がな」
[メイン]
ソーンズ :
玄関に扉を開ける鍵の類は見当たらない
仮に自分でかけた鍵だとしてもそうでないとしても
頼りは自分の部屋の中を調べるしかなさそうだ
[メイン]
ソーンズ :
[メイン]
ソーンズ :
「と いうわけなんだが
玄関のことについて何か知らないか?」
[メイン]
ソーンズ :
ひとまず寝室に戻ることにした
この状況を知っているとして相談できる相手は一人しかいない
[メイン] ソーンズ : 「メティス」
[メイン]
メティス :
「……」
プツンと音を立てて画面が映る。
[メイン] メティス : 「マスターガ設定シタンジャナインスカ?」
[メイン] ソーンズ : 「………………」
[メイン]
ソーンズ :
「その可能性は排除して考える
俺が設定していてもしていなくても何れにせよ俺が鍵を知らないのは同じことだ
なのでこれ以上痛いところを突くのはやめろ」
[メイン] メティス : 「イツモ通リ面倒クサイデスネ」
[メイン] ソーンズ : 「いつも通り面倒をかけるつもりでいる」
[メイン]
メティス :
「…ワカリマシタ」
「取リ敢エズ、玄関ニツイテハ私ハワカリマセン」
[メイン] ソーンズ : 「ふむ……」
[メイン]
ソーンズ :
「俺もお前も何一つ知らない内に事態が進行していたというわけか
ますます見通しが立たないな……」
[メイン] メティス : 「ソッスネ。私モ、マスターノ手助ケガデキルノナラ シテアゲタイノデスガ…」
[メイン]
ソーンズ :
マスター相手に話し口が軽いな
まあ こんな状況だと心の頼りになって助かる
[メイン] ソーンズ : 敬われてるんだからそうでないんだか分からなくなりつつ
[メイン]
ソーンズ :
「気持ちだけでもありがたい
少し部屋を見回ってみるか……」
[メイン]
GM :
リビング兼寝室には
ベッド、テーブル、本棚、テレビがあります。
[メイン] ソーンズ : ではベッドから
[メイン]
GM :
ソーンズが寝ていたベッド。寝汗でやや湿っている。
<聞き耳>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=60 探索 (1D100<=60) > 90 > 失敗
[メイン] system : [ ソーンズ ] 探索 : 60 → 70
[メイン] ソーンズ : 🌈
[メイン] GM : なにも
[メイン]
ソーンズ :
メティスも起動したし少し整えておくか
自分がシワを作ったベッドをあまり目に晒すのもなんだ
[メイン] GM : <幸運>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 幸運 (1D100<=70) > 94 > 失敗
[メイン] ソーンズ : 最初のクリティカルに運がすべて持っていかれた気がするな……!
[メイン] GM : クリ特典消費します?
[メイン] ソーンズ : ならば消費し相殺しよう 最初のクリティカルを使うぞ
[メイン] GM : わかりました
[メイン]
GM :
ベッドを整えていると、微かに音が聞こえたことに気づく。
見れば、ベッドとヘッドボードの間にスマートフォンが挟まっている。
どうやら通知音が鳴っていたようで、通知画面を見るとメールが届いていることに気づく。
また、ロック画面を解除すると立ち上げたままのSNSが現れる。何件かあなた自身の投稿もあるようだ。
[メイン]
ソーンズ :
「…………」
そういえば眠る前の記憶が曖昧だったな
ヒントがあるかもしれない
[メイン] ソーンズ : スマホを確認しよう
[メイン] GM : ではメールから
[メイン] GM : 見知らぬアドレスからメールが届いている。
[メイン]
GM :
件名:【重要】弊社製品「夢見るVR」の返品・返金のご対応についてのお知らせ
本文:株式会社YUMEMI(以下、当社)が販売している、VR投影機「夢見るVR」におきまして、厚生労働省より、依存性が認められるとの発表がなされました。
つきましては、製品の返品・返金を受付させていただくことといたしましたので、ご希望のお客様におかれましては下記URLのお問い合わせフォームよりご連絡いただきますようお願い申し上げます。
なお、取扱説明書記載の使用時間を守ってのご使用につきましては、依存性は低いものであり、健康への影響はほとんどないものと考えております。
当社は従来より、厳格な品質管理体制のもと、製品管理をおこなっておりますが、このたびは、生活者の皆さま、ならびにお取引先様に多大なご迷惑・ご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げますとともに、今後とも厳格な品質管理体制のもとに、製品管理にも万全を期して対処してまいります。
(以下、連絡先と思われるURLが記載されている。)
[メイン] GM : 次にSNSの投稿
[メイン]
GM :
○月×日
これが俺の人生における最後の夏休みになるのだろうか
折角の機会だから悔いのないようにやりたいことは全てやっておきたい
○月▽日
手始めにやりたいことを書き出してみようか
(探索者のしたいことが羅列されている。)
問題は何から始めるか
一番したいことを先にするか、それとも最後に取っておくか
(この後、しばらくは「したいこと」をやってみた感想などが綴られている。)
○月□日
この休みが終わった後のことを思うと気が滅入る
俺はまたあの日々に戻らなきゃいけないのか…
ずっとこのまま夏が続けばいいのに
○月△日
名案を思い付いた
終わらせなければいいんだ
目覚めなければずっとこのままでいられる
[メイン]
GM :
投稿はここで終わっている。
アカウントは確かにソーンズのものだが、ソーンズにこれらを投稿した覚えはない。
また、投稿日付は今から数年後のものになっている。SANc(0/1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=68 (1D100<=68) > 56 > 成功
[メイン] ソーンズ : 「……何?」
[メイン]
ソーンズ :
「これは 俺の……?
記憶は無いが これは……確かに俺のやろうとしていたことだ」
[メイン]
ソーンズ :
それにこの日付は数年後の……
何が起きているんだ?
[メイン] ソーンズ : 「メティス 今の年月日を教えてくれ」
[メイン] メティス : 「今日ハ『20XX年8月31日』デス」
[メイン] ソーンズ : 「そうだな 間違ってはいないか」
[メイン]
ソーンズ :
自分の時間感覚を疑うだけの異常事態
重なる疑惑に冷汗が一つ流れる
[メイン]
ソーンズ :
「……このメールや投稿にも やはり覚えはないか?」
メティスにスマホの画面を見せる
[メイン]
メティス :
「SNSノ投稿ハ、マスターノモノデスネ」
「『夢見るVR』ハ、ソノメールニ書イテアル通リ、依存性ガアルト私ノデータニモアリマス」
[メイン]
ソーンズ :
「……なるほど
思っていたよりもずっと不可解なことに巻き込まれているらしい」
[メイン] ソーンズ : そしてメティスの表示されている端末に手を伸ばす
[メイン]
メティス :
伸ばされた手を見て
「ドウカシタンスカ?」
[メイン]
ソーンズ :
「今までのことから踏まえれば
俺の記憶には大きな障害があるらしく俺一人の判断には不安がある」
[メイン]
ソーンズ :
「なのでお前という外部の視点に手を貸してもらうことにする
俺の記憶 判断 推測に誤りがあれば指摘してくれ」
[メイン]
メティス :
「私ハマスターニ従ウノデ、正シイ判断ガデキルノカハギモンデスガ…」
「ワカリマシタ。ソレナラバ遠慮ナク指摘サセテモライマス」
[メイン] ソーンズ : 「助かる お前のことは信用しているからな」
[メイン] メティス : 「オマカセアレ」
[メイン] ソーンズ : ではテーブルを確認する
[メイン]
GM :
テーブルには麦茶の入ったグラスと【紙袋】が置かれている。
<目星>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 探索 (1D100<=70) > 92 > 失敗
[メイン] system : [ ソーンズ ] 探索 : 70 → 80
[メイン] ソーンズ : 「……この紙袋は何だったか」
[メイン] ソーンズ : 紙袋を見るぞ
[メイン]
GM :
袋には「内服薬」と書かれている。あなたの名前が書かれているが、あなたに薬をもらった記憶はない。
<医学>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=60 ”錬金術” (1D100<=60) > 97 > 致命的失敗
[メイン] ソーンズ : が……がぁっ……!!!
[メイン] system : [ ソーンズ ] ”錬金術” : 60 → 70
[メイン] GM : 何の薬だろうか?朝食後と夕食後に服用と書いてあるが、ほとんど飲まれていない。
[メイン] メティス : 「マスター寝ボケテンスカ?ナンダカ先ホドカラ動キガ悪イデスヨ」
[メイン] GM : メティスの心無い言葉にSANc(1/1d2)
[メイン] ソーンズ : ccb<=68 (1D100<=68) > 49 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 68 → 67
[メイン]
ソーンズ :
「ぐ」
突き刺さってトゲのように痛みをもたらした
悪意は無かったがその分だけ素直な言葉だった
[メイン]
ソーンズ :
「……夏だからな ああ
この薬は何の薬だったか?」
[メイン]
ソーンズ :
「……お前には分かるんだろう?」
トゲを刺された分だけの当てつけを込めた笑みを浮かべ
[メイン]
メティス :
「抗不安薬デスネ」
すっと答える。
[メイン] ソーンズ : ccb<=67 (1D100<=67) > 71 > 失敗
[メイン] ソーンズ : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 67 → 65
[メイン]
ソーンズ :
「そう か……」
ポーカーフェイスで
[メイン]
ソーンズ :
「……なに? 抗不安薬だと? 俺がか?」
[メイン] メティス : 「覚エテナイノデスカ?」
[メイン]
ソーンズ :
「覚えていない」
(ので知っていることがあるなら話してくれ)
[メイン] メティス : 「…チャント飲マナイト駄目デスヨ」
[メイン] メティス : 「マスターガ通院シテイル病院デ出サレテイルモノデスネ」
[メイン] ソーンズ : 「通院……?」
[メイン] メティス : 「ハイ」
[メイン] ソーンズ : 「…………」
[メイン] ソーンズ : 話の続きを待っている顔
[メイン]
メティス :
「通院理由ハ…」
そこまで話すと
[メイン]
メティス :
「ミュートワードニ設定サレテイマス」
画面にエラーの文字が映る。
[メイン]
ソーンズ :
「無理には話さなくていい」
見るなり素早く手を振って
[メイン] メティス : 「私ハ話シタイノデスガ、マスターガミュートワードニ設定シテイルノデ話セナイデスネ」
[メイン] ソーンズ : 「俺のせいだったか すまない」
[メイン] メティス : 「私ハマスターノ指示ニ従ッテイルダケナノデ、謝ル必要ハナイデス」
[メイン]
ソーンズ :
「俺が矛盾した命令をしているせいで お前の仕事がスムーズに行っていない
これは俺の責任だ」
[メイン] ソーンズ : 「だが謝る必要が無いと言ってもらえるなら俺もこれ以上謝ることはやめよう」
[メイン] メティス : 「デスデス。ソレデコソ私ノマスターデス」
[メイン]
ソーンズ :
不毛なやり取りにならないのは助かる
謝意を果たすためにも記憶の”欠け”……俺に纏わりつくこれを見つけないとな
[メイン] ソーンズ : 本棚を見よう
[メイン]
GM :
背の低い本棚。見覚えのある本が並んでいる。
その中に1冊だけ見覚えのない雑誌を見つける。週刊誌のようだが、そのタイトルに見覚えはない。
<目星>と<図書館>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=80 探索(目星) (1D100<=80) > 77 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] 探索 : 80 → 90
[メイン]
GM :
雑誌の裏表紙に発行日が書かれている。
それは今から数年後の日付だ。
[メイン] ソーンズ : 図書館も別途で振れるのか?
[メイン] GM : はい
[メイン] ソーンズ : では振ろう
[メイン] ソーンズ : ccb<=90 探索(図書館) (1D100<=90) > 6 > スペシャル
[メイン] system : [ ソーンズ ] 探索 : 90 → 100
[メイン]
GM :
雑誌を読んで得られる情報は以下の通り。
・昨今の自然災害の多さについての特集。頻発する地震や台風、潮の満ち引きの変化、火山の噴火など、様々な災害をあげ、それらの原因について専門家へのインタビューという形で記事にしている。
・露地栽培で育てられた野菜の栄養について。昨今はハウス栽培が主流となってきているが、栄養面を考えると日光の元で育てる露地栽培で育てられた野菜が最も適している。夏野菜を使ったオススメメニューも載っている。
・昨今のVR(バーチャルリアリティ)による健康障害は度を越している。「VR中毒」なる言葉が生まれたのも記憶に新しい。治療にも時間がかかるため、政府も対策を講じているものの、患者は増えるばかりである。
<生物学>と<コンピューター>または<アイデア>を振れますね
[メイン] ソーンズ : では生物学だ
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 "錬金術" (1D100<=70) > 38 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] ”錬金術” : 70 → 80
[メイン] GM : 露地栽培とはハウス栽培とは異なり、屋根のない畑で栽培を行う栽培方法である。屋根がない分天候の影響を非常に受けやすい。
[メイン] ソーンズ : 「これも未来の日付か……」
[メイン] ソーンズ : 「やはり 俺が長期的な記憶を失っていると考えるべきか」
[メイン] ソーンズ : おっとコンピューターも別途で振れるのか?
[メイン] GM : はい
[メイン] ソーンズ : 振ろう
[メイン] ソーンズ : ccb<=50 コンピューター (1D100<=50) > 26 > 成功
[メイン] GM : VR中毒という言葉について自分の記憶を漁ってみるが覚えはない。
[メイン] system : [ ソーンズ ] コンピューター : 50 → 60
[メイン]
GM :
あなたは雑誌を抜いた本棚の隙間に破いたような小さな紙の切れ端が落ちていることに気がつく。
今まで他の本に潰されていたのかしわくちゃだ。
「緊急停止方」
「前に設定した合言」
「ピーカーに向かって」
読むことができたのはこれだけだ。
[メイン]
ソーンズ :
「……?」
紙を拾い上げる 何となく大事なものの気がするな……
[メイン]
ソーンズ :
「VRか……お前も電脳の住人だな」
メティスに目を向ける
[メイン] メティス : 「ナニカゴ用デスカ?」
[メイン] ソーンズ : 「いや 単なる興味だ 俺とメティスが同じ空間上に立てるかどうかのな」
[メイン] メティス : 「マスターハ立チタインスカ?」
[メイン] ソーンズ : 「立ってもらった方が多くの仕事を任せられるからな」
[メイン] メティス : 「…イツカソウイウ日ガ来ルカモシレナイデスネ」
[メイン]
ソーンズ :
「ほう まあ 仕事を抜きにしても助けられている仲だ
液晶越しでなく話せるなら話してみたいところだな」
[メイン] ソーンズ : テレビを見るか
[メイン]
GM :
テレビは至って普通のテレビ。
電源を入れるとニュースが流れる。ニュースは最近起こった地震や豪雨の災害について淡々と報道している。
<アイデア>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 (1D100<=70) > 80 > 失敗
[メイン] ソーンズ : 🌈
[メイン] ソーンズ : テレビの日付も未来でいいか?
[メイン] GM : その認識で大丈夫です
[メイン] ソーンズ : わかった
[メイン] ソーンズ : 「テレビ……見ている時間はないな」
[メイン]
ソーンズ :
「…………」
リビングはおおよそ見終えたが……
俺の身に何が起きているのか未だに分からない
[メイン]
ソーンズ :
メティスは唯一空白の時間についてある程度知っているようだが
過去の俺が口を閉ざさせてしまっているらしい
[メイン]
ソーンズ :
「メティスからすれば 今の状況はとんだ茶番だろうな」
俺が埋め立てた何かを俺自身が必死に掘り返そうとしている
[メイン] メティス : 「ソッスカ?私ハ過去ノマスターノ考エモ、今ノマスターノ考エモ、ソノドチラモ尊重シテイマスヨ」
[メイン]
ソーンズ :
「そうか 助かる」
ある種 非生産的な行動だが不満もなくついてきて貰っている……ありがたい友人を得たものだ
[メイン] ソーンズ : ベランダに出るとしよう
[メイン]
GM :
窓は風を取り入れるために開けられている。また、風鈴が吊り下げられている。
ベランダからの景色はいつもと変わらない。空は青空で、白い入道雲が広がっている。
下を見れば、この部屋が決して低くはない高さにあることを改めて感じるだろう。壁面のパイプを伝って降りるとしても、ここから外へ下りるのは最終手段だ。
<目星>または<アイデア>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=100 探索 (1D100<=100) > 45 > 成功
[メイン] GM : ベランダに置かれたプランターの下に何か文字が書かれているのを見つける。
[メイン]
ソーンズ :
「……?」
抱え上げて見てみよう
[メイン]
GM :
プランターの下から文章を見つける。
白いペンキで「暗証番号→0401」と書かれている。
<アイデア>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 (1D100<=70) > 49 > 成功
[メイン] GM : 筆跡はあなたのものと似ているように感じる。
[メイン]
ソーンズ :
玄関の方を振り返る
「暗証番号……玄関の鍵のものだろうか?
これは俺の筆跡……?」
[メイン] ソーンズ : 「…………!!!」
[メイン]
ソーンズ :
「もし……俺の予想が当たっていれば……」
戦慄を顔に浮かべながら
[メイン] ソーンズ : 「俺は──」
[メイン] ソーンズ : 「──本当に自分でかけた鍵に自分で閉じ込められているアホだったのか……!!」
[メイン]
ソーンズ :
ベランダは土埃で汚れているが……膝をついてしまった
俺は……アホだったのか……
[メイン] メティス : 「…大丈夫ッスカ?」
[メイン]
ソーンズ :
「……大丈夫だ」
大丈夫ではないが大丈夫ということにしないと心が壊れる
[メイン] メティス : 「ソレナラヨカッタデス」
[メイン]
ソーンズ :
「ハァ……ハァ……!」
「そして……ベランダからの脱出は最終手段としよう
外に出れても最悪 脚を痛めて現場まで向かえなさそうだ」
手すりを頼りに立ち上がる
[メイン] ソーンズ : フラつきながら浴室・脱衣所へ向かおう
[メイン] GM : <聞き耳>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=100 探索 (1D100<=100) > 21 > 成功
[メイン] GM : ソーンズはベランダから室内に戻った時、この部屋が思ったよりも快適であることに気付く。
[メイン]
GM :
夏の日中、エアコンもつけておらず、また暑さで目を覚ましたはずなのにこの部屋はさほど暑くない。涼しいわけでもないが、言い表すならば「心地よい暑さ」だと感じる。
さらに、この部屋は異様に静かだ。窓を開けているにも関わらず、外の喧騒はほとんどない。しかし全くないわけでもなく、遠くから微かに蝉の鳴き声が聞こえてくる。
何もかもがちょうどよく、まるで管理されているかのような状況に、ぞわぞわと毛が逆立つような違和感を覚える。SANc(1/1d3)
[メイン] ソーンズ : ccb<=65 (1D100<=65) > 35 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 65 → 64
[メイン]
ソーンズ :
「…………」
「今日はやけに心地の良い日だな」
それだけに異様 それだけに不気味さがある
[メイン] ソーンズ : 風鈴の音を背に改めて浴室へ向かおう
[メイン] GM : <幸運>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : !?
[メイン] ソーンズ : ccb<=70 (1D100<=70) > 28 > 成功
[メイン]
GM :
なにも
浴室にも特に気になるものはないですね
[メイン] ソーンズ : ゾッ!!!!!!!!????????
[メイン] ソーンズ : 「汗ばんできたが……シャワーを浴びている余裕はないな」
[メイン] ソーンズ : 開けた浴室を簡単に覗いてから雑多な脱衣所を見回す
[メイン]
GM :
脱衣所には洗濯する予定の服が洗濯かごの中に入れられている。
<目星>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=100 探索 (1D100<=100) > 79 > 成功
[メイン] GM : 服のポケットからよれよれになったカードを見つける。
[メイン]
GM :
カードは病院の診察券で、裏に
あいことばはここに
→+
と書かれている。
また、氏名の欄にはソーンズの名前が書かれている。
[メイン]
ソーンズ :
「これも俺が書いたのだろうか……?」
カードを取り出しながら
[メイン]
ソーンズ :
「俺にしては迂遠で回りくどい手法だ
……考え方を変えるだけの出来事があったようだな」
[メイン]
ソーンズ :
「俺の変化については何か分かるか?」
メティスに問いかける
[メイン] メティス : 「正直ニ答エテモ良イノナラ答エマスガ…」
[メイン]
ソーンズ :
「教えてくれ」
(不安はあるが話を聞かないことには何も得られはしない)
[メイン] メティス : 「…ソレナラ、鏡ヲゴ覧ニナッテクダサイ」
[メイン] ソーンズ : 言われた通りに、ゆっくりと鏡の方を見よう
[メイン] GM : 鏡を見ると、そこにいたのは異様なまでに色白の自分の姿だった。生気の薄い不気味な顔にギョッとして目を瞬かせると、いつの間にかいつもの自分の姿に戻っている。見間違いだったのだろうか…?奇妙な体験にSANc(0/1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=64 (1D100<=64) > 7 > スペシャル
[メイン] ソーンズ : 「見間違いかもしれないが 蒼白な顔をした俺が見えた」
[メイン] GM : <医学>または<アイデア>どうぞ!
[メイン] ソーンズ : ccb<=80 "錬金術" (1D100<=80) > 94 > 失敗
[メイン] system : [ ソーンズ ] ”錬金術” : 80 → 90
[メイン] メティス : 「私カラハ、マスターノ姿ハソウ見エテイマス」
[メイン] ソーンズ : 「なるほど」
[メイン]
ソーンズ :
「もう遠慮は要らない」
(ショッキングな事実だったが、俺の心理状態を考慮して黙っていてくれたんだな?気遣いしてくれてありがとう。だが、今の俺の状況を考えれば一つでも判断用のピースが欲しい、これからはこういうことは遠慮せずに言ってくれ)
[メイン] メティス : 「ワカリマシタ」
[メイン]
ソーンズ :
「……」
(迅速な理解をしてくれてありがたい。これからも頼りにさせてもらう)
[メイン] ソーンズ : それではトイレに行くか
[メイン]
GM :
至って普通の洋式トイレ。
<目星>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=100 探索 (1D100<=100) > 38 > 成功
[メイン] GM : タンクの中にビニール袋を見つける。中には小さな鍵が入っている。
[メイン] ソーンズ : 「この鍵は……これも玄関用のものだろうか?」
[メイン]
ソーンズ :
周到に隠されていたな 念のため来ておいて正解だった
鍵を回収する
[メイン] ソーンズ : キッチンに向かうか
[メイン] GM : キッチンにはコンロと冷蔵庫があります。
[メイン] ソーンズ : 冷蔵庫を調べよう
[メイン] GM : 十分に食材が入っている。この部屋で何食か取っているはずなのに食材が減っていないことに気が付く。SANc(0/1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=64 (1D100<=64) > 59 > 成功
[メイン] ソーンズ : 「食材が減っていない……?」
[メイン] ソーンズ : 「食事は取った はずだが……」
[メイン] ソーンズ : 「……うむ やはり茹でたはずのパスタがそのまま残っているな」
[メイン] ソーンズ : 頭を捻りつつコンロの方を見よう
[メイン] GM : 一般的なガスコンロ。紙の燃えカスのようなものが落ちている。焦げた紙は新聞紙の一部のようだ。社説か何かの切り抜きのようで、日付などはわからない。
[メイン]
GM :
「■■成最後の夏』というフレーズも記憶に■■■■。■■■■■さか■■■■■るとは思ってもいなかった。■を失■■今、あの■■■■■な暑さや喧々たる虫の合唱でさえも■■■■■■■」(※■は焦げて読めない部分)
<コンピューター>または<図書館>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=100 探索 (1D100<=100) > 75 > 成功
[メイン] GM : 切り抜きの判読できる部分を使ってネットで検索をかけると大元の記事のWEB版がヒットする。
[メイン] GM : 「『平成最後の夏』というフレーズも記憶に懐かしい。あの頃はまさか夏が消え去るとは思ってもいなかった。夏を失った今、あの茹だるような暑さや喧々たる虫の合唱でさえも願ってやまない。」
[メイン]
ソーンズ :
「……む」
スマホを片手に記事を怪訝な目で見つめる
[メイン] ソーンズ : 「夏が消えた……?」
[メイン] ソーンズ : 考え込み 何度か壁にぶつかりながら歩く内 気付けば玄関まで足を運んでいた
[メイン]
GM :
玄関上部にある分電盤の蓋に小さく「+」と書かれていることに気付く。
蓋を開けて中を確認すれば、「夢と知りせば覚めざらましを」と書かれている。
<歴史>または<アイデア1/2>を振れますね
[メイン] ソーンズ : ccb<=50 黄金時代の知識 (1D100<=50) > 19 > 成功
[メイン]
GM :
古今和歌集に収録されている歌のひとつだと知っている。
「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」が全文で、現代語訳すると「思いながら眠りについたので、(あの人が)夢に現れたのだろうか。もし夢とわかっていたなら(夢から)覚めなかったろうに。」となる。夢の中でも想い人に会いたいと思う女心と、目が覚めてそれが夢であった時の虚しさを表現した歌だと言われている。
[メイン]
ソーンズ :
「…………」
「鍵と 暗証番号は手元にある
この扉は開けられる」
[メイン] ソーンズ : 「だが…………」
[メイン]
ソーンズ :
言葉を一度切る
そしてこれまで同伴してくれた相棒に視線を向ける
[メイン] ソーンズ : 「今日は良い日だな メティス」
[メイン] メティス : 「ソッスネ。私モコウヤッテマスターニ連レ回サレタノハ初メテダッタノデ、楽シメマシタ」
[メイン] ソーンズ : 「そうか それならもっと連れまわしてやればよかったな」
[メイン]
ソーンズ :
「窓の外からは心地よい熱気が流れ込み
汗を流せば涼やかな風が肌を撫でる
手元には冷たい飲料と 陽気の中で楽しむにはちょうどいい娯楽がある……」
[メイン]
ソーンズ :
「良い夏の日だ
もう少しお前と一緒に楽しむべきだっただろうか」
[メイン]
メティス :
「私ハドコデモマスタート一緒デスヨ」
「マタイツデモ連レ回シテクダサイ」
[メイン]
ソーンズ :
「そうか……まあ 俺は不思議と口が下手だと言われることが多いからな
メティスも楽しめているならよかった」
[メイン] ソーンズ : 「……そして 俺も十分楽しんだと思う」
[メイン] ソーンズ : 「夏……お前は夏についてどう思う?」
[メイン] メティス : 「夏ハ、季節ノ1ツデスネ」
[メイン]
ソーンズ :
「……そうか それもそうだな」
機械的な返答におかしくなってしまった
[メイン]
ソーンズ :
「それは”メティス”の感想か?
それとも”AIスピーカー”の感想か?」
[メイン] メティス : 「後者デスネ」
[メイン]
ソーンズ :
「ならメティス お前自身に改めて聞こう
夏は好きか?」
[メイン]
メティス :
「好キカドウカハ、判断シカネマス」
「私ハデータトシテノ情報シカ持チ合ワセテイナイノデ」
[メイン] メティス : 「…デモ」
[メイン] メティス : 「マスターガ夏ヲ好キナノナラ、私モ夏ハ好キッスヨ」
[メイン] ソーンズ : 「なら俺とお前はどうやら気が合うようだ」
[メイン]
ソーンズ :
「夏は好きだ
人は各々が熱狂の中にいて 日々に力強い笑みを浮かべて生きる季節だ」
[メイン]
ソーンズ :
「そして……それは過ぎ去ったとしても心に残る
彼の”花火”はほんの一瞬夜空に咲いただけで 人の心に永遠の思い出を刻み付けたらしいな」
[メイン] ソーンズ : 「この夏も俺には良い思い出になった お前のおかげだ」
[メイン] メティス : 「ソレハ、オ互イ様デス。私ノ記録ニモ残リマスノデ」
[メイン]
ソーンズ :
「フ……」
小さく笑った。また一つ、決して消えない夏が心の中に生き続ける。
[メイン]
ソーンズ :
「だからもういいんだ
俺が世話を掛けたなメティス」
[メイン] メティス : 「ソノ言イ方ダト、マルデオ別レミタイデスネ」
[メイン]
ソーンズ :
「ああ 俺は今から別れを言う
夏に──夏の終わりに」
[メイン] ソーンズ : メティス。”AIスピーカー”である彼女の姿を正面に見ながら。
[メイン] ソーンズ : 「”夢と知りせば覚めざらましを”」
[メイン]
メティス :
画面がぷつりと消え
「ミュートワードガ解除サレマシタ」
と音声が流れる。
[メイン] ソーンズ : 「…………」
[メイン] GM : 直後、景色が一変する。それまで見えていた自身の部屋の風景は様変わりし、ほとんど物のない真っ白な部屋へと変貌する。その部屋にあるのはカプセル型のベッドとAIスピーカーのみだ。今まで過ごしていた空間が一変したことに恐怖を覚えるだろう。SANc(1/1d3+1)
[メイン] ソーンズ : ccb<=64 (1D100<=64) > 62 > 成功
[メイン] system : [ ソーンズ ] SAN : 64 → 63
[メイン] メティス : メティスはシステムメッセージを繰り返している。
[メイン] メティス : 『連続使用時間が24時間を超過しています。"夢見るVR"の使用を止め、半日以上の休息を取ってください。連続しての使用は依存症の原因となる可能性があります。』
[メイン] GM : あなたはこのAIスピーカーこそが『夢見るVR』を操作するための機械であること、AIスピーカーに指示することで「夢見るVR」の起動を停止できることを思い出すだろう。
[メイン] ソーンズ : 「停止してくれ──」
[メイン]
ソーンズ :
俺はいつの間にか忘れてしまっていたらしい。
だが、去り行くからこそ胸を打つものがこの世界にはある。
それを無理に留めるよりも、限りあるものを楽しんで記憶に焼き付けることの大切さを思い出せたのは、お前が一緒にいたからかもな……
[メイン] ソーンズ : 「──メティス」
[メイン] メティス : 『了解しました。指示に従ってください』
[メイン] メティス : 画面にはカプセルベッドで睡眠を取るようにと書いてある。
[メイン]
ソーンズ :
目を閉じ、体から力を抜いて倒れ込む。
暗闇の中で背がカプセルベッドのスプリングを押し込む感触が伝わった。
[メイン] GM : メティスに誘導され、あなたはカプセルベッドへと横たわる。
[メイン] : 「オヤスミナサイ。マスター」
[メイン] GM : 静かなメティスの声の後、あなたの意識は緩やかに落ちていく。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 目が覚めると、そこには白い天井があった。覚醒しきっていないあなたの目前で、医者や看護師と思われる人々が忙しなく動いている。病室から見える外は今日も薄暗い。灼けつくような陽射しを浴びたのは何年前のことだろうか…。
[メイン]
メティス :
『オハヨウゴザイマス』
あなたの傍に置かれていたらしいメティスがあなたに声をかけてくる。
[メイン] ソーンズ : 「おはよう」
[メイン] メティス : 『ズイブント長クオヤスミサレテイマシタガ、オ体ノ方ハ大丈夫デショウカ?』
[メイン] ソーンズ : 「寝すぎた 夢見が良すぎるのも考えものだな」
[メイン]
ソーンズ :
体を伸ばすと筋が固くなっているのが分かった。
「……しばらく運動が必要そうだ」
[メイン] メティス : 『ソレナラ、私ガ適切ナ運動方法ヲ検索シマショウカ?』
[メイン]
ソーンズ :
「お前の体が羨ましくなるな」
(ありがたい提案だ、拒否はしない。検索を進めてくれ)
[メイン] メティス : 『ワカリマシタ』
[メイン] メティス : 検索をしながら、言葉を漏らす。
[メイン] メティス : 『マスターガドウ感ジテイルカハ分カリマセンガ、私ハマスターガ無事戻ッタコトヲ嬉シク思イマス」
[メイン] メティス : 『マスターガ求メタ夏ハ既ニ失ワレテシマイマシタガ、マスターヲ失ワズニスンデ、良カッタッス』
[メイン]
ソーンズ :
「心配をかけたな」
画面越しなので意味はないとはわかっていたが、メティスの映る端末を撫でた。
[メイン] メティス : 『心配ハシテイマセン。マスターなら、戻ッテクルト核心シテイタノデ』
[メイン]
ソーンズ :
「それはすまなかったな」
少しの皮肉を込めて。
[メイン]
ソーンズ :
「……世界は変わって夏は失われた
だが変わらないものもあった」
[メイン]
ソーンズ :
記憶に少しの混濁があるのは自分でも分かっていた。
なので、ここからの話は単なる推測になる。
その認識は共有できていると確信しているので前置きはせず話すが。
[メイン] ソーンズ : 「VR世界 俺の家には鍵がかかっていた……不本意だが俺のものだろう」
[メイン]
ソーンズ :
「何故そんなことをしたのか?
……”俺”が目覚めの必要があると思っていたからじゃないかと 俺は信じる」
[メイン]
ソーンズ :
つまり、抗不安薬を服用するような、狂気に蝕まれた精神の中にあっても。
俺自身に目覚めを促すだけの執着が、俺を現実に繋ぎとめようとしていたということだ。
[メイン] ソーンズ : 「まあ……こうして暗い外を見ると 少しの未練も無いのは嘘になる」
[メイン] GM : 換気のために開けられた窓からは冷たい風が吹き込んでくる。失った夏はもう二度と戻ってこないことをあなたは思い出すだろう。
[メイン] GM : 薄曇りの空には赤い星が今日も悍ましく輝いていた。
[メイン] メティス : 『ソレナラマタ、私ヲ連レ回シテクダサイ』
[メイン] メティス : 『マスタート一緒ナラ、ドンナ季節ダッテ楽シメマス』
[メイン] メティス : 『ダカラ、マスターモタクサン楽シンデクダサイ』
[メイン]
ソーンズ :
「楽しめるかどうかは判断しかねるな」
冗談と分かるよう笑って。
[メイン] ソーンズ : 「だがメティスが楽しもうとするなら 俺も楽しむようにしよう」
[メイン] メティス : 『約束ッスヨ』
[メイン] ソーンズ : 「俺は約束は守るものだと思っている」
[メイン]
ソーンズ :
「だが こうにも暗い空じゃあな」
一度言葉を切って、医師に声をかける。
[メイン]
ソーンズ :
「長い夢を見たが おかげで良いインスピレーションが湧いてきたんだ
この薬剤は調達出来るか?」
と、爆発性及び可燃性の危険な薬剤の名前を並べ上げる。
[メイン] : 「そういえば患者さんはロドスの方でしたね。当院でも恐らく調達出来ると思います」
[メイン] ソーンズ : 「ありがたい」
[メイン]
ソーンズ :
「では頼む 薬剤はすぐでなくとも構わない
ああ 紙とペンはすぐに欲しいが」
[メイン]
:
「わかりました。紙とペンはこれをお使いください」
ペンとメモ用紙を差し出す。
[メイン]
ソーンズ :
「ありがとう」
すぐに没頭するように紙に化学式と数式を書き連ねていく
[メイン] ソーンズ : ふと手を止めて。
[メイン] ソーンズ : 「メティス 好きな色はあるか?」
[メイン] メティス : 『…私ハ色ニ対シテ、ソノヨウナ判断ハ難シイデス』
[メイン]
ソーンズ :
「む……」
唸って、困った顔を浮かべる。
[メイン] メティス : 『申シワケアリマセン』
[メイン]
ソーンズ :
「いや 構わない
なら俺の独断で決めることにしよう」
[メイン] ソーンズ : 「──青と黄色がいい 基本色はそれにする」
[メイン]
ソーンズ :
「夏を思い浮かべた時 青空の下に立つメティスの姿が思い浮かんだ」
金色の髪を揺らすメティスのインターフェースを見て。
[メイン]
ソーンズ :
「それなら……こうで こうだな」
一つ決まって、また紙の上でペンを走らせる。
[メイン]
ソーンズ :
暗雲が立ち込める空を見上げ、
紙面と照らし合わせる。
[メイン]
ソーンズ :
「俺とお前がこの季節を楽しめるよう俺も努力する
まずはその一環だ」
[メイン] ソーンズ : 「あの空に打ち上げるとしよう」
[メイン] ソーンズ : 「夏を肌に感じさせる──そんな”花火”を」
[メイン] メティス : 『イイッスネ、ソレ』
[メイン] GM : そう言い放ったメティスは、いつもの表情、いつもの合成音だったが、ソーンズにはどこか嬉しそうに見えたかもしれない。
[メイン]
GM :
夏は終わった。
あなたが求めた夏ももう訪れることはない。
[メイン]
GM :
しかしあなたの心の中には夏があり続ける。
それを思い出し、忘れない限り、夏という季節はこれからもまた巡る。
[メイン] GM : 夜空に浮かんだ大輪の花を見ながらそう思うことでしょう。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
シャンクトゥルフ
「夏の終わりに」
[メイン] GM : endB.夏の終わり
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 宴ですわ~!!!
[メイン] ソーンズ : 宴だ……!